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日曜日は予告どおり「毎日文学フォーラム」に行ってきました。

テーマは『罪と罰

会場は中之島の中央公会堂。
800人ほど入るホールはほぼ満席に近い状態。
人気作家が参加するとはいえ古典文学のイベントなので、
申し込めば誰でもと思いきや、1000人以上の応募があったそうです。

前日に探し回って超特急で読みましたが、上巻の半分、つまり全体の四分の一しか読めませんでした
それでも話にはけっこうついていけたのでよかった。

翻訳家の方と作家の高村薫さんの対談でした。

「罪と罰」やドストエフスキーの話はもちろんですが、

翻訳家の方の「翻訳というのは単に文章を訳すことではなく、小説ならば読み込んで人物像を捉えたうえで書かなくては生きてこない」という話や、

「日時や場所、時代など、あらゆる背景を含めたものが登場人物の行動や生き方を決める。
だから自分の小説は実在の場所、克明な日時が決められており、架空の場所の話などはありえない」という
高村薫さんの話など、
興味深いものが多くて飽きませんでした

作家と翻訳家という立場の違いは面白かったですね。
それから第一線で活躍されてる作家の肉声を聞くというのは特別なものがありました。
(雑誌や新聞の取材を受けて文章になっているものはまた違う、息づかいのようなものが感じられます)


学校を卒業してからこういった講義的なものに触れる機会もなかったので、
すごく新鮮でよかったと思いました
残念というか気になった点をいえば、参加してるほとんどの人が5、60歳代といった人で、
2〜40歳代世代がほとんどいなかったこと。
働いてたり主婦だったりと、自分のことや家庭のことに忙しかったりする年代だと思うけど、こういうものに目を向けることも必要かなと思ったり。
私もこんな機会じゃないと読まなかったもんね

またあればぜひ参加したいと思います
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